(2005年に)俺が歌手になり、CDデビューをしてその頃、後楽園ホールで行われた昭和プロレスの会場で坂口さんに会った。
一応は付き人をしていたから、俺なりに気を使って、「今度、クラウンレコードからCDを出しまして…」と渡したんだ。
あの人が怒ったような表情で「そんなのいらねぇよ、いらねぇよ」と大きな声を出して、受け取らないんだよ。ハハハ…。
あの人は選手として3流だったけど、人間としても3流だと思ったね。
俺が逆の立場だったら、「おい、がんばれよ」と言って、CDを受け取ることはしたと思う。
あの人が、道場で練習をしている姿を俺は見たことがない。つまんない試合をしていたね。あれでは、アメリカでは通用しない。
アメリカでは、お客さんやプロモーターに認められると、どんどんと上がっていく。ギャラもね。
だけど、ダメになると、すぐに切られる。力のある選手しか、生き残れない。
スターだから、生き残るんじゃない。生き残るから、スターになるんだよ。
アメリカではトップになるどころか、試合すらさせてもらえなかった選手が、日本ではトップになれる。
猪木さんは、練習をしていたよ。試合はうまい。ああ、うまいな、すごいなと俺は何度も思った。
(相手の選手の持ち味を)よく引き出すしね。だけど、アメリカで、ファンやプロモーターを驚かせるような技をもっていなかった。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1164... あいつはプロレスラーの強さって何なのかをわかっていない
元プロレスラー キラー・カーン【後編】
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